ロイヤルホスト小景
昼ごはんはロイヤルホストで、という日がある。
今日がそうだった。
4時過ぎの禁煙席で、ホタテと海老のグリルセットを
食べていると、隣の席には30歳くらいの男が2人、
一人はスーツ、一人はジーンズでなにやら書類を
はさんで話をしている。
どうやら、学生時代の同級生同士のようだ。
今は一人は生命保険会社のサラリーマン、
もう一人は編集者で、まず間違いないと思う。
編集者が、保険に入りたいからと
保険屋の同級生に頼んだということだ。
編集者が日頃の不規則な生活ぶりを
自慢げに話すのを保険屋が
「大丈夫なの?」とか「すごいね」とか
合いの手を入れて聞いている。
「まあ、でも大丈夫だよ」という編集者は
ちょっと気持ちよさそうだ。
でも、保険屋の友達は
「しまった」
と思って聞いているんだろう。
保険屋は
「身体には気をつけてね」とか言いたくなるかもしれない。
言われた編集者は
「こいつ、やっぱいいやつだな」と思っているくらいなら
まだいいが、
「もしかして、おれに気がある?」とか思っていたら
保険屋が少しかわいそうだ。


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