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正義の在るところ

昨日、広尾にあるイタリア料理のレストランに行った。
特にユニークな味付けだったり、珍しい材料だったり
そんな特徴は何もないのだけれど、
普通のメニューをまじめに美味しく作ってあるので、
満足した。
セコンドの豚のグリルは焼き具合が丁度良かった。

隣の席には、四十絡みの男と二十代の女性が座っていた。
そして、女性は男の女付き合いに腹を立てているようで
途中から明らかに、攻める女と言い訳する男という構図に
なっていた。

料理はプリモ、セコンド、デザートと運ばれてくるが、
隣の席の皿の上の料理は、喧嘩がヒートアップするにつれ
少しも減らないまま下げられていった。

そんな冷え切った雰囲気の隣のテーブルを横目に
僕はデザートのチーズスフレを食べていた。
そして、隣の女性の前にも同じスフレが
あつあつでプワーっと膨れていたのだった。

結局このスフレには一口も口をつけることなく
2人は帰ってしまった。

ここにきて僕は、激しく憤る。

はっきり言おう。
このスフレは、今まで僕が食べたスフレの中でも
最高の美味しさだった。
それを一口も食べずに、しぼませて
ついにはゴミにしてしまうなんて。

2人の付き合いで
どちらが正しく、どちらが非難されるべきなのか
そんなことはどうでもいい。
ただし、食べもしないのにそんなしょーもない痴話喧嘩のせいで
スフレをゴミにしたのは間違っている。

正義は、
あの2人のどちらにもなく、
あつあつでふわふわのチーズスフレの中にあった。

もしあの場にワンガリ・マータイさんがいたら
この2人は正座させられて
原稿用紙200枚に
もったいない」って書ききるまで
帰してもらえないだろう。

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Comments

誰か分かる?お元気かな?
あぁ、イタリア料理いいな~。
隣のお客さん・・・蹴飛ばしたい。
下げられた料理たちをたいらげたい。

Posted by: ひとみ@熊本 | June 06, 2006 at 07:17 PM

元気ですか。
コメントありがとうございます。
隣の客の話といえば、
10年位前、仕事の打ち合わせに入った
ロイヤルホストの隣の席で、
借金の取立てをやってたのが強烈でした。
余りにも面白すぎて、
僕も仕事相手も全くうわの空になり
打ち合わせになりませんでした。

Posted by: 狸ネイリー | June 09, 2006 at 04:00 AM

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